今回は自作の卓上集塵機を作ってみたので、その紹介です。
きっかけ
粉塵
それは、切削・研磨・・・プラモの基本加工には必要不可欠な作業につきまとう問題。
「粉塵を機械周りでするのはよくないな」「そもそもこんなの吸い込むの、体にもよくないよな」と思いながら、作業をこれまでしてきました。(体についてはマスクをして対処)。
外で青空工作でもすればいいんでしょうけど、めんどくさいんでね。やっぱり自室で完結させたい。
そんな折、見つけたのがこちら ”卓上集塵機”。
文字通り、卓上作業で発生する削りカスなどを吸い取って、外に吐き出してくれる装置。
まさに夢のような機械。
調べてみるとネイル用とか種類もいろいろとあったんですが、良さげなのは、値段もいい値段。
ただ・・・あまりメインの機械でもないので、あまりお金かけたくないなぁ~。
どうしたものか・・・
そうか 自分で作ればいいじゃんw
材料
こんなわけで作ることになりました。
厳密に言うと、集塵機を調べてる過程でDIYのページをいくつか見つけ、これなら自分でできると思ったわけです。
材料は超シンプル。
作り方
まず仕組みとしては、下記断面図で言うと、ファンを使って粉塵込みで空気を吸引(赤矢印)、粉塵は全て水に吸わせ、粉塵のない空気を排出(青矢印)。
シンプルながらも、よくできた構造
作り方も超シンプルで、ファンをタッパーの蓋に取り付けて、排出口をこしらえるだけ。
ただシンプルですが、作った中で気をつけたほうがいいところがあったのでご紹介。
ファン取り付け
まずファンを蓋に取り付けます。
ここで最初の関門、蓋への穴あけ。
使うタッパーによるかもですが、蓋がめちゃ固い!
カッターとかじゃ死ぬほど時間かかる。
自分はカッターを熱して切りました(非推奨)。
人によっては超音波カッター使ったり、ドリルで開けた穴をつないで、蓋をぶち破ってる人も。
蓋は固い。熱したカッター(非推奨)、超音波カッター(予算度外視)
ドリル数珠つなぎ(意外と効率的)、気合(最終手段)でぶち破ろう
ちなみに開ける穴は、「ファンの回転経」と「ネジ穴4箇所」で良いと思います。(下写真参照)。
粉塵入りの風を流し込む以上、ある程度の気密性はないといけないので、開ける穴は最小がベスト。
黒枠部まで四角い穴をあける人もいるみたいですが、労力減らす意味でも、このあとの取付の意味でも
おすすめの開ける穴は「ファンの回転経」と「ネジ穴4箇所」
穴をあける位置を、「ファンの回転経」と「ネジ穴4箇所」にしたもう一つの理由は固定。
四角くあけた場合、グルーガンとかで固定することになるんですが、強度や劣化の問題が。
対して、今回の方式はファンガードとフレームで蓋を挟みこむ方式。
グルーガンとか使うよりも、簡単に取り付けができると思います。
挟み込み方式の固定で、耐久度と固定度マシマシ
良い忘れてましたが、ファンはタッパー内部に風が流れるようつけてください。
逆は絶対NG!
排気口
ファンの穴を空けたら、排気口も同じ要領で開口。
この穴がないと、ファンからの吹返しになるので、必須です。
場所は側面か、蓋の空きスペースでOK。
水フィルター
排出側に掃除機や換気扇のフィルターをつける人もいるみたいですが、
水のほうが水だけあればいいので手軽かと
ちなみに水には少し洗剤混ぜてください。
そうしないと表面に粉塵がたまって、いわばフィルターの目詰まりにつながるので
水フィルターは手軽。水には少し洗剤を混ぜること
使用感
ペンサンダーでの研磨など使っていますが、いまのとこ順調に動いてます。
塗装ベースや正規の集塵機に比べたら能力は劣るし、完全に吸いきれているわけでもないものの、お値段以上なのは間違いないかと。
現状でも十分な性能は発揮してくれてますが
- 金網などをファンにつけて、細かな部品が落ちたときの入り込み防止。
- 周囲に多いをつくり、粉塵の拡散防止。
このあたりのことをすれば、さらなる性能向上が見込めそう。
まとめ
安く作業用の集塵機を作りたいなら、これはおすすめ。
1時間位あれば余裕で作れますし、予算も2000円あれば十分。
興味あれば、ぜひとも作成してみてください。
コメント