今回は自作の卓上集塵機を作ってみたので、その紹介です。
きっかけ
粉塵
https://twitter.com/MH_official_JP/status/1027823976855162880
それは、切削・研磨・・・プラモの基本加工には必要不可欠な作業につきまとう問題。
「粉塵を機械周りでするのはよくないな」「そもそもこんなの吸い込むの、体にもよくないよな」と思いながら、作業をこれまでしてきました。(体についてはマスクをして対処)。
外で青空工作でもすればいいんでしょうけど、めんどくさいんでね。やっぱり自室で完結させたい。
そんな折、見つけたのがこちら ”卓上集塵機”。
文字通り、卓上作業で発生する削りカスなどを吸い取って、外に吐き出してくれる装置。
まさに夢のような機械。
調べてみるとネイル用とか種類もいろいろとあったんですが、良さげなのは、値段もいい値段。
ただ・・・あまりメインの機械でもないので、あまりお金かけたくないなぁ~。
どうしたものか・・・
そうか 自分で作ればいいじゃんw
材料
こんなわけで作ることになりました。
厳密に言うと、集塵機を調べてる過程でDIYのページをいくつか見つけ、これなら自分でできると思ったわけです。
材料は超シンプル。
作り方
まず仕組みとしては、下記断面図で言うと、ファンを使って粉塵込みで空気を吸引(赤矢印)、粉塵は全て水に吸わせ、粉塵のない空気を排出(青矢印)。
シンプルながらも、よくできた構造
![](https://otaku-katsudou.com/wp-content/uploads/2022/02/WS000017-1024x428.jpg)
作り方も超シンプルで、ファンをタッパーの蓋に取り付けて、排出口をこしらえるだけ。
ただシンプルですが、作った中で気をつけたほうがいいところがあったのでご紹介。
ファン取り付け
![](https://otaku-katsudou.com/wp-content/uploads/2022/02/PXL_20220210_182951605-768x1024.jpg)
まずファンを蓋に取り付けます。
ここで最初の関門、蓋への穴あけ。
使うタッパーによるかもですが、蓋がめちゃ固い!
カッターとかじゃ死ぬほど時間かかる。
自分はカッターを熱して切りました(非推奨)。
人によっては超音波カッター使ったり、ドリルで開けた穴をつないで、蓋をぶち破ってる人も。
蓋は固い。熱したカッター(非推奨)、超音波カッター(予算度外視)
ドリル数珠つなぎ(意外と効率的)、気合(最終手段)でぶち破ろう
ちなみに開ける穴は、「ファンの回転経」と「ネジ穴4箇所」で良いと思います。(下写真参照)。
粉塵入りの風を流し込む以上、ある程度の気密性はないといけないので、開ける穴は最小がベスト。
黒枠部まで四角い穴をあける人もいるみたいですが、労力減らす意味でも、このあとの取付の意味でも
おすすめの開ける穴は「ファンの回転経」と「ネジ穴4箇所」
![](https://otaku-katsudou.com/wp-content/uploads/2022/02/PXL_20220210_184747429-768x1024.jpg)
穴をあける位置を、「ファンの回転経」と「ネジ穴4箇所」にしたもう一つの理由は固定。
四角くあけた場合、グルーガンとかで固定することになるんですが、強度や劣化の問題が。
対して、今回の方式はファンガードとフレームで蓋を挟みこむ方式。
グルーガンとか使うよりも、簡単に取り付けができると思います。
挟み込み方式の固定で、耐久度と固定度マシマシ
![](https://otaku-katsudou.com/wp-content/uploads/2022/02/PXL_20220210_182553073.MP_-768x1024.jpg)
良い忘れてましたが、ファンはタッパー内部に風が流れるようつけてください。
逆は絶対NG!
排気口
ファンの穴を空けたら、排気口も同じ要領で開口。
この穴がないと、ファンからの吹返しになるので、必須です。
場所は側面か、蓋の空きスペースでOK。
水フィルター
排出側に掃除機や換気扇のフィルターをつける人もいるみたいですが、
水のほうが水だけあればいいので手軽かと
ちなみに水には少し洗剤混ぜてください。
そうしないと表面に粉塵がたまって、いわばフィルターの目詰まりにつながるので
水フィルターは手軽。水には少し洗剤を混ぜること
使用感
ペンサンダーでの研磨など使っていますが、いまのとこ順調に動いてます。
塗装ベースや正規の集塵機に比べたら能力は劣るし、完全に吸いきれているわけでもないものの、お値段以上なのは間違いないかと。
現状でも十分な性能は発揮してくれてますが
- 金網などをファンにつけて、細かな部品が落ちたときの入り込み防止。
- 周囲に多いをつくり、粉塵の拡散防止。
このあたりのことをすれば、さらなる性能向上が見込めそう。
まとめ
安く作業用の集塵機を作りたいなら、これはおすすめ。
1時間位あれば余裕で作れますし、予算も2000円あれば十分。
興味あれば、ぜひとも作成してみてください。
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